銀白虎





「お前の両親…」



ぽつり、ああというような淡々とした声で。





な………んで。



あたしが口を継ぐんでいると…それを読み取った蓮見くんが。




「…悪いが調べさしてもらった」






途端、心の中に黒いものが燃え上がった。



「なんで…!!」


「……あの日の、お前の様子が気になったから」




あくまでも淡々と。

それが余計に、ムカついた。




「気になったら、人のこと、なんでも調べていいわけ!?」




蓮見くんは…なにも言わない。


ただ、見つめてくるだけ。



なによ…?


人のこと、馬鹿にしてるの?こんなに興奮しちゃってばっかみたいって?


そうやって、見下してるんでしょう…?




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