銀白虎
守るよ
「そんなあなたが何の用?」
眉間に皺が寄ってます…!
綺麗なお顔が台無しですよ…!!
「…いや、先輩達の醜さに見てられなくなっちゃって。
悔しいからって、結城に当たるのは違うんじゃないっすか?」
神崎くんのその言葉に、顔をカァーっと真っ赤にする愛梨先輩。
悔しそうに唇のを噛みしめて、俯いた。
「…行こ、結城。」
えっ!?
と思っている間に神崎くんに引かれていく手。
足は自然とついていく形になる。
「…ちょっと!待ちなさい、結城飛鳥さん!まだ話は終わってないわ!!」
廊下に甲高い部長さんの声が響く。
え!?と振り返えると。
怒りで震えて…眼鏡のレンズが割れてしまいそうな程殺気立っているお姿が……。