銀白虎
バンッ!
「神崎先輩!!」
突然開いた扉と響いた音と共にやってきたのは…。
「げっ!」
急に慌てだす、神崎くん。
そんな彼の様子もお構い無しに、原因はズンズンと彼に近付いてくる。
それと反対に、神崎くんは彼女が向かってくる方とは反対の方向へと、逃げだす。
「ちょ…!なんで逃げるんですか~~!!」
「だって怖ぇし!!」
屋上をぐるぐる。
追いかけっこ状態。
必死に逃げる人と、必死に追いかける人。
どっちも、必死なのに、顔色がまるで違う…。
「うわぁぁぁぁあ!」
真っ青な、神崎くん。