銀白虎




一体こいつらは、なんなんだ。



きっと“そういう関係”の奴らだということはわかる。




だけどあたしはそういう類いの話は、まったくわからない。




普通の人なら、それが当たり前なのだけど。






「…あんたたちは、誰?」


だけど、聞かずにはいられなかった。



だから、嫌悪感を含んだ瞳で睨み付けながら、そう尋ねた。





「……さぁ。なんだと思う?」



あたしの嫌悪する笑いを貼り付けて。


…なんて意地の悪いやつだ。



「…あたしの最も嫌いな人種ってことだけは、確か」



「…おいお前、少しは恐がれよ。お前はこれから、殺されるかもしれないぜ?」



横でいつでも出れるように構えてるそいつが、言う。




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