銀白虎
「…くくっ、これを待ってたんだよ!
やっぱり、結城飛鳥は“使える”な」
にやり、独特の笑み。
途端に、寒気が走り、鳥肌が立った。
そして、震え始める手足。
隠そうとしても、だめだった…。
途端に、立てなくなって、座り込んだ。
悔しくて、悔しくて、
あたしの最後のプライドが、
アキオをずっと睨み付けていた。
「……だから、また会おうね。結城飛鳥ちゃん」
また会おう……?
「…何を、ふざけ、たことっ…」
「絶対、来るよ。」
え………
にやり。
―――アキオが笑った。