銀白虎
なんで?
なんで?
なんで蓮見くんがここに?
…もしかしてここに住んでるの?
けど白虎って……。
疑問だらけで、?が頭の中に浮かぶ。
一体どういうことなんだろう?
ワンワン!
いつのまにか、虎丸はあたしの腕の中を抜け出し、蓮見くんの足元にいた。
けど、あたしはまだ驚いたまま、蓮見くんを見ていた。
「…蓮見くんだよね?」
恐る恐る聞いてみた。
疑っていたわけではない。
だってどうみたって、目の前の人物はあの“蓮見くん”だからだ。
けど…、混乱し、そんなことを聞いていた。
チッ
蓮見くんが舌打ちをする。
え…?
その行動に驚いた瞬間、腕を物凄い力で引かれた。