銀白虎






しゃがみこんだあたしからは、蓮見くんはとても大きく見えて。














「もう、お前を一人にさせない」













凄く偉そうで、物凄く勝手で、あたしの意見なんてまるで無視で、









それなのに、





その言葉が、










なんだかとてつもなく、安心出来て――――…









もう、あのひとりっきりの家に帰らなくていいのかと思うと、





なにも言えなくなって………



















結局、あたしはずるい。











悔しいから、蓮見くんを下から睨みつけてた。









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