銀白虎

子犬の赤面









さっきなんとかギリギリ支度を終えることができたあたしの目の前には、黒塗りの外車が一台。

ピカピカと光り輝いて、いかにも高級そうだ。



「え、車?」


勝手に歩いていくもんだと思ってたけど……確かに、考えてみれば、蓮見くんは車っぽいな…。




「何してる。早く乗れ」


立ち尽くしていたあたしはその声に慌てて、そのピカピカに乗り込んだ。



ひぃー!やっぱ中も綺麗!しかも座席がふかふか!



こんな車に乗っていいんだろうか?傷一つでもつけたら、大変なことになりそうだ…。





< 359 / 589 >

この作品をシェア

pagetop