銀白虎
どうやって帰ったかわからない。
気付いたら家に、自分の部屋にいた。
さっき…
起こったことは本当に現実なのか?
幻じゃないのか…?
まだひやりとした、彼の体温がはっきりと残っている。
現実だったのだと、教えてくる。
白虎組――…
一体なんなの……?
彼があそこまで隠す理由は何―――…?
頭の中にさっきのキスが浮かぶ…。
自然と震えが起こってくる。
誰にも言うんじゃねぇぞ?
冷たい声があたしの耳に響く。
『蓮見くんって、放課後誘っても駄目らしいんだよねぇ…』
いつかの亜美の言葉を思い出す……。
これが、
彼の謎――…