銀白虎
「ん~?いやぁ、生の女子高生をちょっくら見学…」
やっぱり、他人の振り!!
「あ~うそうそ!!冗談だってばぁ~」
へらへらしてるのに、動きだけは凄く俊敏だ。
またすぐに捕まってしまった。
さすが、ヤクザと言うべきか。
へらへらと笑う顔と、このチャラチャラした雰囲気が、まったくそうは見せないけど。
しかもよく見てみれば、今日は“普通の服”だ。
いかにもヤクザ!というような服でもなければ、楽そうな家着でもない。
なんというか、そこらへんにいる大学生と変わらない、“今どきの服装”だ。
例えこうして校門の前で立っていても、まずヤクザとは誰も思わないだろう。
「あのね、若の指示で飛鳥ちゃんを待ってたのよ」