銀白虎





え…………



予想外の言葉に、脳が一端動きを停止する。





「…蓮見くんの?」


「そうだよー。だから一番ここにいても不審がられない俺が待ってたってわけ♪」



なにが楽しいのか、タケさんはにこにこにこにこ。



だけど、なるほど。だからそんな服装なわけね。


…でも、ある意味不審者扱いされそうだ。




だってさっきから、脇を通っていく女子高生たちにひらひらと手を振ってるもの!さすが女子高生好き!!



はあ、と今度は大きくため息を吐いた。




「…よし、とりあえず俺がいるわけを理解してくれたみたいだし、行こうか?」


は?何処へ?


と、いう疑問は解消されることなく、腕を掴まれ連れていかれる。




なんかもう抵抗とか疲れるだけだと学んだあたしは、大人しくついていった。






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