銀白虎
理由…?
それは、知りたい気がする……。
「…どうしてですか?」
「うん?…きっと、あそこに住めばわかるよ」
あそこ――――白虎に?
「…でも。これだけは覚えておいて」
「……なんですか?」
また、あの感じだ。
普通の人にはない――――殺気。
「…俺は―――俺達は、
若の為になら、本当に命を捨てられるんだよ」
ステラレルンダヨ―――…
ほんのすこし、その気持ちがわかる気がした…。
アタシはアイツをコロスタメなら―――…。
「……はい、わかりました。」
目を閉じて、思い出す。
優しい、お父さんの声。
優しい、お母さんの声。
暖かいあの場所に、帰りたい………。