銀白虎




「ああ…ここは男所帯だからな。これからお前のことは紹介する。だから、少しずつ慣れろ」



かと思いきや…

予想に反して、言葉は優しくて。


なんだか、ホッとした。





いきなり、居場所をなくしていたから………。



ここにいていい、そう言われてるみたいだった。







「…あ、そうだ!」


「今度はなんだよ?」



「あの…、お邪魔します!
あと今日から、よろしくお願いしますっ…」



なんだか意気込んで喋ったから、疲れた。


酸素薄いな、と深呼吸。



ふぅー……。




「…ぷっ。くっははは!」



え?蓮見くんが………笑った!?



「…お前って、ほんとばかだよな?勉強は出来るくせに」


「ば、馬鹿ぁ!?」


「ああ、超ド級のな」



そんなバナナ!!いや、馬鹿な!!





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