銀白虎
「…あ……はい!」
予想もしていなかった言葉に驚きつつも、嬉しくなった。
森さんは、先代―――蓮見くんのお父さんの代からここにお世話になっているらしい。
だからなのか、皆からは一目置かれた存在みたいだ。そして最年長ってこともあり、皆のまとめ役だ。
森さんに自己紹介されると、次々に俺も俺も!と自己紹介された。
勢いに押されて、一応返事はしていたが、全員覚えるのはなかなか難しい。…これから少しずつ覚えて行こう、っと。
それから、蓮見くんの
「お前ら、それくらいにしとけ」
という静止の声で、
騒がしかったのは、嘘のように大人しくなり。
やっと夕飯にありつくことが出来た。