銀白虎
銀髪の君
夕飯は、前同様……やっぱり戦場だった。
あっという間に食べ物は、なくなっていった。
ただ、それでも。
「姉さん、もう食べないんすか!?」とか。
「お嬢ちゃんもっと食べろ!そんなんだから、こんな細っこいんだろうが!」とか。
少しでも、気にかけてくれたことが………嬉しかった。
相変わらず蓮見くんもマイペースに食べていて。
虎丸ちゃんも、ご飯の時間みたいでドックフードを食べていた。
――――虎丸ちゃんの犬らしい部分を、初めてみた気がする…。なんだか、ホッとした。
さっきチーかまがどうとか言ってたのは勘違いだね、きっと。
「おい」
「あ、はいっ!…なに?」
急に声を掛けられ、少し驚く。