銀白虎
「え?…あ!いや!なんでもないよっ!」
そうかぁ?ってちょっと疑われたけど、納得してくれた様子。
危ない危ない!
声に出てたみたい
神崎くんが馬鹿でよかった…。
「飛鳥おはよ〜!」
亜美がやってきた。
「おはよ」
「いや〜!さすがは王子だねぇ♪あたしも混ざって来ちゃったッ☆」
それてもしかして、黄色い声のことですか…?
「今日はねっ!なんかいつもと違うのっ!」
さようでございますか…。
あたしはさっき蓮見くんをチラッと見たけど、いつもと同じだったように思う。
「微妙に寝癖がついてるの!」
ズルッ
とずり落ちそうになる。
王子はそんなこと一つで騒がれるのか…。
「可愛い〜♪」
「亜美、神崎くんも寝癖ついてるよ。ほら、ぴょんって」