銀白虎

「…な、るべく…」


ただでさえ居候の身なのに、そういう“特別扱い”みたいなのは…嫌だから。




「…ふーん。ぷらす、じゃじゃ馬か。」


と、今まで黙っていた少年が、ぼそりと呟いた。




「なんだ、竜もいたのか」


遠山さんはあたしみたいに特別驚くこともなく、淡々としていた。


やはり、ここの住人だったようだ。


竜くん、ていうのね。




「まあね。それより遠山、最近若は疲れてるんじゃないか？目が相当悪くなったみたいだ」


「…ああﾞ？なにいってんだお前」



普段優しい遠山さんが、ドスの効いた声を出したので少しびっくりした。