銀白虎
ⅩⅣ
お子様メニュー
日曜日の午後。天気は快晴。
休日を皆が思い思いに過ごしながら、昨日が雨だったせいもあるのか、町の中はいつもに増し笑顔が溢れている。
そんな中、一人だけは、仏頂面を貫く少年がいた。
「……………ね、ねぇ?」
さっきから…いや、最初から。ずっと続いている沈黙。
普段からあまり喋るキャラでもないあたし。
だから、沈黙は嫌いじゃない。
それでも、耐えきれなくなって……思わず声を掛けたけど。
「…あ?話し掛けんなよブスッ」
……その仏頂面は、更にシワを深めた。
そもそもなぜこんなことになったかと言うと。