銀白虎
だってすごい、低レベルで可愛いだもん。
そんなのに真剣に言い合ってる2人は、どんなに大人びて見えても、やっぱり子どもだったから。
「飛鳥さんどうしたの!?」
「なんだよ!?」
2つの声が届いたのは同時で、
その2人は、“心配”と“怒り”という真逆の顔をしていた。
それがまた、なんだか可笑しかった。
「…ううん。なんか、2人の言い合いがくだらなくて」
「はあ!?」
「下らなくないよ飛鳥さん!ブスって言われたんだからっ!」
苛立った竜くんと、
あたしよりむきになってくれる要くん。