銀白虎
「……もう、いい。これ以上話してても時間の無駄だ。」
ぼそり、呟くと体を方向転換。
すたすたと歩き出したのは、スーパーのある方角。
わけはわからなかったけど、竜くんはスーパーに着いてきてくれるらしい。
「…竜くんって、なんだかんだ優しいよね?」
「はぁ?お前ばかなんじゃね?てか、馬鹿だろ!?」
「いや、これでも成績はいい方だよ?学年でも30番以内だし」
「そういうことじゃねぇよ!……はぁ、もういいわ…」
お前、疲れる。
心底呆れたように言われてしまった。
………また、嫌われてしまったみたいだ。