銀白虎

「……もう一度言うわ。王子と関わらないって約束して頂戴？」


彼女はずっと疑っていたんだろうか？蓮見くんと、あたしのことを。

ファンクラブの部長として、さすがというべきなのか……それとも、


「どうしたの？返事、早くくれないかしら」

私を見下ろす彼女の瞳を、じっと見つめた。

とにかく、早くこの状態から抜け出して、帰りたい。きっと長いこと"彼ら"を待たせてしまっている…。



「……わかりました」

「そう？じゃあ、」

「…けれど、全く関わらないというのは、同じクラスなので難しいかと思います」



もっと言い方があったはずだ。

この場しのぎなら、わかりました。が正解だった。


でも、どうしても、言いたかったのた。