銀白虎
う〜ん、そういわれると、とても気になる…。
ま、いっか。
「ありがとね、神崎くん♪」
あたしが笑顔でいうと、
そのあと神崎くんが一瞬フリーズして、それからなぜかちょっと奇妙な動きをしていた…。
どうしたんだろ?
ともあれ、無事文化祭準備は着々と進み始め……た?
「ほら!神崎!!そこはもっと気合い入れて!もっとなりきって!」
「鏡よ鏡よ…」
バッシーン!
「違うわい!こうよ!こうっ!『鏡よ鏡よ鏡さん……』」
は、はひっ。
何度も何度もやり直しを受ける神崎くんは、可哀相すぎて同情すら覚えた…。
監督兼脚本になった美術部部長さんの女の子の、芝居への熱血ぶりは相当なものだ…。