メリージンクス!!
何時間経った頃だろう。
私の携帯に着信があった。
盛り上がる部屋から一度出て、電話にでると、お母さんからだった。
「もしもし」
『もしもし由宇?もうすぐお母さんたち出かけるから!!栞が一人になるからそろそろ帰ってきて』
「分かった」
そう私が言うとすぐに電話は切れた。
うちの親、今年で結婚二十周年らしくて…。
だから今年に限りクリスマスデート。
いい歳してすごいわ。
ため息つきながら部屋に入って、荷物をまとめ始めた。
「もう帰るの?」
麻帆にそう聞かれた。
「うん…妹が1人になっちゃうらしいから」
「残念…。でも由宇がいてくれたおかげで、たかっちさんにメアド聞けたよ!!」
そう麻帆は言って、携帯に登録された、たかっちのアドレスを見せつける。
「もしかしたらもうなかなか会えないかもしれないから、聞いて帰ろうかな」