メリージンクス!!

私はその言葉に凍り付いたが、すぐに心臓が活発に動きだして、体の中からジワジワ熱くなっていく。



『お前と帰りたい』



その言葉が何度もリピートする。
パンクしそうだ…。



「嫌?」



「ま、まさか!!すごく嬉しい!!」



そして私はみんなに事情を話して、別れた。
部屋を出ると、奈美がマイクを使って大声で叫んだらしく、



『えー!!由宇いつの間に?』



と思い切り聞こえた。
『そんなんじゃない』って言いたかったけど、小野の前だとちょっと恥ずかしくて言えない。


そして私たちはカップルや家族連れで溢れる駅へと向かった。

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