メリージンクス!!
「わあ…すごい!!」
駅につくと、電飾をたくさんつけた大きなクリスマスツリーがあった。
「これかあ、噂のツリー」
「え?」
「知らない?24日の夜限定なの。このツリー」
「そうなの?」
私はそのことを初めて知った。
それで感動した私は、ツリーの周りにある手すりの方まで近寄る。
小野も私の隣りにやってきた。
「元気でよかったよ」
小野は私にそう話し始めた。
「俺さ、あれから、あのフリ方で良かったのかな、傷ついてないかなって心配だったんだ。高校もちゃんとやってるかなって。いつもお前のこと心配してた」
「小野は私のこと、そんなに弱い人間だと思ってた?」
「うん、思ってた」
「うわっ!!ひっどーい」
私は小野の背中を思い切り叩いた。
いってー、とか言いながら笑う小野につられて私も笑顔になった。