メリージンクス!!

私は中学の卒業式の日に、中2から好きだった小野に告白した。

でもその答えは…



『大川のことは嫌いじゃないよ。かと言って恋愛感情で好きかって言ったら、そうじゃない。俺は自分が本気で好きになった奴じゃないと付き合えない。…だから、ごめん。でもこれだけは教えとく。俺は今好きな人いないから』



嬉しいのか悲しいのか分からない返事だったけど、取り敢えずフラれたってわけです。



高校は、私は女子高だし、向こうも男子高で、もちろん学校は違うわけで…。
ほんとにあの辛い卒業式以来って感じ。





「おい、弘樹!!大川だってちゃんと言えよ」



小野は、私への視線を反らし、ひろをそう叱って、空いていた私の隣りに座ってきた。



「久し振り」



「ひ…久し振り」



私は緊張しすぎて引きつった笑顔になってしまった。

でもそうなっても仕方ないよね…と言い聞かせる私だった。

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