純愛
そこで、宏が重い口を開いた。
ひどく沈んだ空気の中、美沙にプロポーズをした―。

「美沙・・・今日は守ってあげられなかったけど、これからは一生美沙を守るから・・・!俺に託してくれないか・・・?」

美沙の答えは・・・

「宏が・・・守ろうとしてくれただけでも、嬉しかった・・・。けど、今の私に、恋は重すぎる・・・。もう少しだけ・・・もう少しだけまって・・・。ごめんねぇっ!ごめんね宏ぉ・・・っ」

美沙はわんわん声を上げて泣き崩れた。

美沙・・・?
あんなに宏のことが好きだったんじゃないの?

でも、美沙なりにすごく一生懸命に言ったんだね。
そんな強い心を持っている美沙になりたいな・・・。

そこで、宏が美沙に言いかけた。
「頼ってくれる時だけ頼ってくれていいから・・・!」
「ごめんねぇっ・・・ごめんね宏ぉ・・・っ!」


・・・頑張ってね・・・。絶対に、宏と美沙はくっつくはずだから・・・。


あれ?なんだか意識が遠のく・・・―――――。
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