純愛
「・・・実っ!」
「・・・ゃみ!」
んっ・・・。私のことを誰かが呼んでいる・・・。
なんか頭が痛い・・・。
「・・・ゃみっ!」
「紗実っ!大丈夫!?」
「何が・・・?頭が痛い・・・。ここ何処?」
頭が締め付けられる・・・。
痛い・・・!痛いよ・・・。痛いよ昂樹・・・。助けて!誰か助けて・・・!
「市立総合病院だよ。大丈夫か?頭痛いか・・・?」
「締め付けられるようで・・・凄く痛い・・・。」
「紗実っ!大丈夫!?よかったぁ・・・。」
なんだろう?私、何かあったのかな・・・?
「何かあったの・・・?頭が凄く痛いんだ・・・。」
「この前、紗実さ、私たちが来たとき、熱あったんでしょ?そのあと階段登ってたとき、足踏み外して、手すりの所に、頭打ったんだよ!」
「いつ・・・退院できるの?」
「今日、午後の検査が終わったら帰れるよ!」
よかった・・・。重大な病気にかかってなくて・・・。