純愛

「・・・実っ!」

「・・・ゃみ!」


んっ・・・。私のことを誰かが呼んでいる・・・。
なんか頭が痛い・・・。

「・・・ゃみっ!」

「紗実っ!大丈夫!?」

「何が・・・?頭が痛い・・・。ここ何処?」

頭が締め付けられる・・・。
痛い・・・!痛いよ・・・。痛いよ昂樹・・・。助けて!誰か助けて・・・!

「市立総合病院だよ。大丈夫か?頭痛いか・・・?」

「締め付けられるようで・・・凄く痛い・・・。」

「紗実っ!大丈夫!?よかったぁ・・・。」

なんだろう?私、何かあったのかな・・・?

「何かあったの・・・?頭が凄く痛いんだ・・・。」

「この前、紗実さ、私たちが来たとき、熱あったんでしょ?そのあと階段登ってたとき、足踏み外して、手すりの所に、頭打ったんだよ!」

「いつ・・・退院できるの?」

「今日、午後の検査が終わったら帰れるよ!」


よかった・・・。重大な病気にかかってなくて・・・。

< 6 / 14 >

この作品をシェア

pagetop