今年のクリスマスプレゼント、君。【短】
「庄司・・・。
あたし庄司のこと好きだよ。
すごく大切で・・・
だけど・・・
だけどね。
あたしどうしていいか分かんないの。
まだ雄平のこと忘れられないんだよ。
忘れなくちゃって思うのに・・・
思ってるのに。
ごめんね、庄司」
その時は何もかも必死で気付かなかったけど
きっと莉子は
ちゃんと俺にNOのサインを出してたんだよな
彼女は彼女なりに
俺の告白に対してけじめをつけてくれて
だから俺も
この恋にけじめをつけなくちゃいけないのかもしれない
俺が一番
彼女の気持ちを分かってやれるんだから
彼女の答えを受け入れるという覚悟を、決意しなくちゃいけないんだ
こうしてこの日
俺の
小さくて大きい片思いは終わったわけだけれど
この恋にはまだ
ちょっとした後日談がある