今年のクリスマスプレゼント、君。【短】
莉子は見た目通り
優しくて明るくて
笑った顔が最高に可愛くて
彼女の周りには男女関係なく人が集まった
もちろん俺もその中の一人で
ほんの少し
莉子に近づけた単純な俺は
毎日学校に行くのが楽しくて仕方がなかったんだ
莉子の笑顔を見れるだけで元気がでた
「庄司!」
そう俺の名前を呼んでくれる彼女の顔を見るだけで
胸がざわめいて
彼女のことをもっと好きになった
俺が莉子にとって
ただの友達の一人だってことは
俺が一番よく分かっているし、理解もしてる
でもいつからだろう
莉子が他の男と話している姿を見て胸が痛むようになったのは
いつからだろう
こんなに自分が欲張りになったのは
莉子を想うたびに苦しくて
泣きそうになって
好きで好きで仕方がなくて
いつの間にか俺は
彼女でいっぱいになっていた