今年のクリスマスプレゼント、君。【短】
想いのツヨさ
「庄司、おはよー。」
毎朝聞く莉子の声
最近はこの声を聞くだけで
心臓が爆発しそうなくらいに激しく動く
「おぉ。
おはよ」
俺たちはただの友達というだけで
二人っきりで話したことも
笑い合ったこともない
だからこそ
この朝の挨拶は俺にとってすごく重要なもので
唯一の二人だけのつながりでもあった
今日もまた同じような日々が流れる
莉子を見つめて
莉子を想って
時々思う
この気持ちを
このありったけの気持ちを莉子に伝えたら
彼女はどんな反応をするんだろうと。
答えは分かり切ってるけど
だけどそんなことを考えてしまう俺は
やっぱり馬鹿なんだと思う