今年のクリスマスプレゼント、君。【短】




「ねー、庄司。
雄平ってさ〜何色が好きかな?」


「は?
何で?」


「もうすぐクリスマスだからさ、マフラー編もうと思って。
ずっと決めてたの。
好きな人ができたら手編みのマフラーあげるって。」




あの日
二人が付き合い始めた日から
莉子はずっとこんな調子だ

俺の名前を呼んで
他の男を想う彼女にアドバイスをし続ける俺
それでもよかったんだ
彼女の二番目になれれば
友達としての一番になれれば

ちっぽけで
空しいことには変わりないけど
雄平にも
莉子にも
幸せになってほしいから。と自分を納得させていた







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