オレンジハウス

言葉より


日曜日。補講も午前中でおわり。

アタシは、ミチヲの家に向かった。

ミチヲのママにあいさつした。
髪染めてるし、スカート短いから、全然優等生っぽくないから、あんましいい印象もたれなかったかも……。
ミチヲの部屋に入った。
ミチヲは、いくらか落ち着いたかんじがして、ちょっと安心した。
だけど、華奢だったミチヲがもっと痩せた気がした。
アタシの腕よりも、細くなってた。
ミチヲのママは、買い物にいったみたい。

アタシとミチヲは、ただ黙ってた……。

アタシのために、ミチヲは一生懸命笑おうとしてる。
アタシは、ミチヲに抱きついた。
ミチヲは、驚いてアタシを突き放そうとした。
だけど、アタシはミチヲにしがみついた。
ミチヲの体温。
アタシは、ミチヲの頭を胸に抱えて泣いた。
ミチヲもアタシの胸で泣き始めた。

< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop