記憶のバグ
文化祭その後
文化祭が終わりいつもの厳しい練習の日々に戻る。


練習後、優子が話しかけてきた。


「エリがポケベルの番号教えてほしいって言ってるんだけど、大丈夫かな?」


「はぁ?俺のが?」
正直嬉しかったが、親友が一目惚れした相手。
この頃の俺は自分の気持ちに正直になれず


「知りたいなら自分でいいに来いよ。」
心にもない事を優子に言った。


優子は俺の性格が分かってるのだろう。


「じゃあ、本人に来させるね」



「ちょっと待てよ、分かった教えていいよ。」


やっぱり女の優子の方が一枚上手だ。


その日の夜、ベルを眺めていたが、厳しい練習の為いつの間にか寝てしまった。
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