おさななじみ
告白
急いで雲の家に行ったが、雲は家には居なかった。私は早く伝えたくて、近くまで探しに行くと。公園で雲が告白されている、真っ最中だった。私は、あわてて二人の間に割り込んだ。「みずな?どうしたんだ!?」と雲は驚いていた。私は泣きながら、雲の胸へ抱きついた。そして必死に「ダメ!雲、他の人と付き合っちゃ嫌だ…。」と言った。すると雲は相手の女の人に「そーゆー事だから。」と言った。女の人は何も言わず、その場を後にした。「おせーんだよ、俺が、どれだけ昔からお前の事好きだったと思ってんだよ。一生側にいろよな。」そう言って私をきつく抱きしめた。その時、木のかげから幸稀が出てきた。「良かったな、二人とも」私達は慌てて離れた。すると雲は照れながら「まっ、こいつのワガママ聞いてやれるのは、俺かお前しか、いねーだろ。でもお前には彼女いるだし、って事は俺しかいねーだろ」私はムッとしながら「何よそれぇ~」と言った。それから私達は顔を見合わせ笑った。「そー言えば、お前さっき一生側にいろよなって言ってたよな。こいつのワガママに一生付き合わねぇといけねぇぞ、うわっ。コワッ」すると雲も「早まったかも、今から取り消すか」と笑いながら言った。私も笑いながら「残念でした。取り消しは一生出来ません」って言ってやった。
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