カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
いつまでも降り止まぬ、雪に寒さを覚え、深くジャケットに首を沈ませた。


会えない相手に、こんな事をして…私



-…馬鹿みたい




気が付けば…


あの場所…


白いガードレールの場所に来ていた。


ここには沢山、想い出がありすぎて…


痛いよ…




激しく行き交う、車をただ、ただ…見送り続けていた…


『舞…?』


これは…夢?



私を呼び止める、愛しいあの人の声が聞こえるなんて…



『舞。やっぱりここに居たんだ』



夢じゃない。


振り向けば、世界で1番愛しい人が…そこにはいたんだから…





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