カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
どうして…カズキの事で呼び出されるんだろうか?

まさか…いつか見たあの人ではないだろうか?


だとしたら…


でも、コソコソするのは好きじゃない。

でも、万が一何か変な事されてしまったら…?


お腹の赤ちゃんは…?



どうしよう…



枕もとにある、ピンクの携帯を開き、カズキへとメールをした。


悩んだって仕方かぁ。


相談しなきゃ。


すると

数秒もしないうちに、携帯が鳴り響く。

「はやっ…」

着信相手はカズキ。

3日ぶりに聞く、低くく甘い声。


『俺だけど?あみがどうしたって?』


「なんか、カズキの事で話があるから、合ってくれって言うの。どうしたらいい?」


考えてみたら、相談ってカズキにするの初めてのような気がする。

そう考えると、どこか、くすぐったくて、恥ずかしい。

『聞いてるか?』

「えっ?」

ちょっとため息混じりの口調で 
『あみに、合う必要はないよ。ちゃんと別れ話を切りだしたんだから。心配するな』


その後は、赤ちゃんは男がいいとか、必ず迎えに行くから信じて欲しいとか、未来に満ちた話をして携帯を閉じた。

やはり、あみさんって人。

カズキの同棲相手だったんだ。









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