カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
ユキの言葉に、何も言えなかった。


言えなかったと言うより、言葉が出ない。


だって…私の心はあの日のまま。




カズキを愛したまま…



時(トキ)を刻まずに大人になってしまったんだ。





「カズキ君とは、あれっきり?」




「うん。シュンさんの家で合って以来なんだ。
その後、真由美さんから聞いた話では、事故の相手とまた、暮らし始めたらしくて。
でも、一年ももたずに別れたみたい。
その後は、よくわからないんだけどね。」





「そうかぁ…もう、あれから結構たってるよね。
私も、舞も今年で21だよ?
いい加減、将来の事考えないとね」




ユキって、酒飲むと説教するタイプになったらしい(笑)






そんな時だった。


ちょっと息を切らせながらフミが現れた。







< 182 / 240 >

この作品をシェア

pagetop