カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
手短に鏡に姿を映し整えると

白いサンダルをはいて松岡の車へ乗り込んだ。



私を乗せると、滑るように発進。



見上げる松岡の横顔は、少し緊張をしているようにも見える。


勢いよく、景色が後ろへ次々に飛んでいく。



それが次第にスピードを増して行くのを感じていた。





-恐い……


さっきの穏やかな様子と明らかに違っているみたい。


「……松岡さん?」



ちらりとも私をみようともせず、


ますますスピードは加速をしていくようだった。









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