カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
息を切らし力の限り走り続けると



そこには昔よく待ち合わせしたガードレールが見えてきた。




舞と別れてから自然に行くことを避けていた場所。





あの頃よりは、俺も少しは大人になったと思う。






「ハァハァ・・クッソ・・いねぇか・・」




あたりを見渡すと舞の姿はなく、代わりに真由美さんが待っている。




俺・・はめられたのかな・・?



「あら。思ったより早く来たわね」




ゆっくりとこちらへ歩いてきた。





一体何のことか理解できない。

ただ俺は、舞が話しがあるから





「ここでまってて欲しい」





と伝言があったとシュンさんからメールが来て慌ててきたのだ。







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