カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
真由美さんは、ただ、黙って聞いていてくれた。


やがて、シュンさんも加わりタバコをふかして、ソファーで話に耳を傾けていたようだ。


正直、シュンなら何か知っていてるんじゃないんだろうか?


そんな期待をして私は、シュンさんが口を開くのをひたすら期待していた。

「カズキの事…本当…好きなんだなぁ…」

呆れた様子で、タバコを加えなから見下ろすシュンさん。


なんでそんな事言うの?

困ったような顔は、全て知っているって語ってるよ…


どうして…いつも…私だけ何も知らないんだろう…

いつも、いつも私だけ



後から聞いてばかり…





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