カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
「舞です」

『あっ。松岡だけど。
シュンから聞いたぞ?
元気ないんだってな?どうしたんだ?』


気合い入れて出たのに。

松岡からの予想外の明るい口調に拍子ぬけしちゃった。


「何も聞いてないの?」

『なんの事だ?』

松岡は知ってるのか、知らないのか…昔からそんな人。

無理に気持ちをこじ開けようとしたりしない。

本当…優しいんだね。


「知らないなら、いいんだけど…」

『よく判らないけど、お前がいいなら。それでいいよ(笑)。
所でさ。俺…今腹減ってるんだ。
一緒に飯でもどう?
お前の事だからどうせ喰ってないんだろ?』


「良くお分かりで…」

『ったく…。今から行くぞ?10分後。公園前で待ってる。』






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