カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
いつしか車は海の方向へ走ってるようだった。


この人の運転する車は安心する・・


「ご飯食べにいくんじゃなかったの?」

「いくよー?その前に海でもいこうかなーって思ってさ。」


「こんなに暗くちゃ何も見えないよ?」

「大丈夫。見えなくても波音あるじゃん?BGMだよ」

「そうだね・・」

フフットおかしくなり窓を見つめていた。



何処までも暗い景色・・



時々街頭やすれ違う車に目を奪われていた。



「カズキのこと聞いてるんでしょ?」



一瞬軽い沈黙が流れた。

やはりそうだったのか・・




「まぁーな。真由美ちゃんが心配してたからな。」


「・・・・」


「でーどうするんだ?」



どうするって・・・




いきなり率直な質問に一瞬むっとしていた。



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