カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
「どうするも、こうするもないよな・・」


「うん・・」


胸ポケットからタバコを取り出して火をつけている。


本当・・どうするも。こうするも。。私には選択はないんだった。


ただ・・カズキの本音が聞きたいよ。



「舞~最近泣いてるか?」

「え?」


「泣いてるのかって聞いてんだよ。」



やがて、見知らぬ公園の入り口付近に車はゆっくりとまり松岡は静かに降りた。

慌てて私も車から降りると、少し湿っぽい空気が頬を伝う。


「おいで。」


差し伸ばされた手をとった。

暖かい・・・





< 77 / 240 >

この作品をシェア

pagetop