カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
せわしなく通りすぎている人を、ただぼんやりと眺めていたら・・


不意に視線に止まった女の子がいた。





顔に大きなガーゼをした、茶髪でスレンダーな女の子。


直感的だけど・・事故に居合わせた女の子じゃないだろうかと・・



ショッキングピンクのミニスカートを履き、ピンヒールを履き鳴らしエレベーターへ消えてった。


彼女は一人・・



とっさにドアがしまる寸前に思わず乗り込んでしまった。

彼女が押し示すボタンは5階・・


そう・・面会室・・・


直感が不信に変わった瞬間だった・・・





心臓がバクバクして苦しいよ・・






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