カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
「辛いのはわかるよ?
どうしてもっと早く相談してくれなかったの?」

「え?」


「私たち遠く道はばらばらでも、友達じゃないの?
あの日の事わすれちゃたの?」


そっとユキと、フミが私の手を・・


ユキは・・左手・・



フミは右手を・・・



そっと握りしめてきた。



「卒業したからって・・ハイそれまでっていう仲じゃないでしょ?
前にも言ったよね?

舞の苦しみ・・一緒に分けてって・・

わすれちゃったの?」


忘れるわけがない・・


あの日・・佳子にいじめられて苦しくて・・怖くて


救いの手を差し伸べてくれたのは・・


忘れたりなんかしてないよ・・



ユキと、フミなんだから・・





「ね?何があったの?松岡さんとか、舞のおかあさんの言葉じゃなく舞の言葉で聞きたいの。」




2人の真剣なまなざし・・



まだ・・私には・・仲間がいる・・・



私を愛してくれる人がいる・・



そう思えただけで・・






私は・・まだ間に合うだろうか・・?





友情という光の輪の中に飛び込む事できるかな・・?







< 94 / 240 >

この作品をシェア

pagetop