カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜後編
3人に話し終えるとすっかり夕方・・

日も傾きはじめていた。



とはいえ・・もうすぐ冬が訪れるから日も傾くのが早いと言うのもあるかもしれない・・



「そっか・・で?カズキには逢えたの?」


覗き込むように問いかけるユキの言葉に、静かに首を横に振った。


「勇気がでなかったの・・終わりはわかってたのに・・あそこでもう1度確かめたら・・本当に終わりそうで・・もう二度と会えない気がして・・」





また言葉に詰まり涙ぐでしまう。

今日は何回泣いたんだろ・・



「舞・・カズキ君。明日出てくるよ。
少年院は見送られたんだ。保護観察ですんだ。」



そう・・カズキが出てくる・・



「いつまでも泣いていたって。。カズキ君には明日から新しい生活がまってるんだ。わかるか?舞」




松岡の言葉に胸が痛い・・



「舞・・けじめつけに行こう?」



「勝手な事いわないでよ・・」



「わかるけど・・もう無理なんだって・・新しい恋みつけようよ?」



「そんな事できるわけないじゃん!!
気軽に・・気軽にどうして・・
どうして・・・

みんな別れろって言うのよ!!

何をしたって言うの!!?

何を・・したっ・・って・・ぇ・・うっ・・」






泣き叫ぶ私に松岡が力いっぱい抱きしめにきた。




「泣けよ。好きなだけ・・みんな文句言わないから。
舞の気の済むまで俺がいてやっから・・」













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