憎愛者



ご飯を食べたあと、携帯の電話帳を開いた。


――――成井明美


俺の高校の時の後輩で、よく気が合い、とても仲が良かった。


俺が卒業してからは連絡もあまり取らなくなったが、一年前にばったり会って………それから美幸に黙って密会するようになった。今思えばどうかしていた。美幸という存在が居ながら俺は明美を…



『くそっ…』



携帯をベッドにぶん投げた。
と同時にメールの着信メロディが鳴った。こんな時に誰だよ。
イライラしながら投げた携帯を取り、画面を開いた。








From.成井明美
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