憎愛者
怖い
初めてそう思った
美幸…
独りで居たくなくて
美幸にいるリビングに行った
リビングに行くとソファーで丸まりながらバラエティー番組を見ていた。そんな姿を見てホッとする自分がいた。
『あ、孝行。寝たんじゃなかったの?』
『…寝れなくなった。』
『…大丈夫?なんかさっきから顔色悪いよ?』
美幸の手が額に触れる。少し冷たい手が心地よくて目を閉じた。
『ねぇ…孝行。』
『…ん?』
『…好きだよ。』
照れてるような声でそう言われた
いつ聞いても心に響く
『…俺も美幸が好きだよ。』