就活魔女も夢を見る
そして、アカネはファミレスでバイトを始めた。


ちなみに、履歴書は本当のことを書くわけにもいかないので、僕が捏造した。


アカネが毎日のようにバイトをしていたのは知っていたけど、僕はファミレスに行ったことがなかったから、どんな服装で働いているのかは知らなかった。


「そんなメイド服みたいので働いてるとは思わなかったけど……まあけっこう似合ってると思うよ」


「ほんとぉ? やったぁ。この制服、すごいかわいいよねぇ。このフリフリとかぁ」


アカネがフリルのついたスカートをパタパタとめくった。


ふとももが見えて、僕は慌てて目を背ける。


「う、うん、かわいいかわいい」


「あっ、もしかしてぇ、あたしに惚れちゃったぁ?」


「ば、ババババカなこと言わないでくださいよ。ぜ、ぜぜぜ全然惚れてないっすよ」


「でもぉ、もうすぐこの制服も着れなくなっちゃうんだぁ」
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